東証一部上場とは?何社くらいあるの?昇格の条件など簡単わかりやすく解説!

新聞やニュースでよく耳にする「東証一部上場」という言葉ですが、みなさんはこの言葉の意味を知っていますか?

また現在日本では何社位の会社が東証一部上場を果たしているのでしょうか?

今日はこの意味や、東証一部上場に昇格するための条件を簡単にわかりやすく説明していきたいと思います。

東証一部上場とは?

日本では証券取引所で株式市場を運営しています。

これは東京をはじめとし、名古屋、福岡、札幌にあります。

企業はこれらの株式に上場することで会社を動かすための、資金を投資家から調達し、運営費に当てるのです。

ですから、上場を目指す多くの企業はその知名度や信頼性をいかにあげて、上場をはたし、多くの投資家から資金を調達することができるかが企業を大きくしていく上でも、重要な事になるのです。

株式市場には、一部上場と、二部上場、その下にジャスダック、マザーズ、ジャスダッククローズというものがありますが、下に行くほど審査基準がゆるくなっていす。

当然、二部より、一部上場企業の方が審査基準は厳しく、それゆえに一部上場した企業の価値はとても高く、社会的にも認知された大企業のみが一部上場を果たすことができるのです。

日本には何社くらいあるのか?

では、東証一部上場企業は日本には現在何社くらいあるのでしょうか?

東京取引所の上場企業は全部で3500社くらいにのぼります。

その中で一部上場企業は、1890社位だと言われています。

この数字、どう思いますか?

上場企業の内、半数以上の企業が一部上場をしていることになります。

案外多くの企業がこの厳しい審査をくぐり抜け、東証一部上場を果たしているのだと感じました。

昇格するための条件は?

では東証一部上場をするための厳しい審査や、条件はどのようなものがあるのでしょうか?

これは東証ホームページに公開されています。

・上場株式数2万単位以上であること。

・少数特定者持ち株数が、最近の基準日数において、上場株式数の75%以下。

・株主数が3万単位未満の場合は2200人以上であること。

・事業継続年数、3年以前から取締役会を設置して、事業活動を継続していること。

・上場時価総額、40億円以上であること。

・純資産1000億円以上であること。(直近1年間の売上高が、100億円未満の場合を除く)

・利益、直近2年のうち最初の1年は1億円以上、次の1年が4億円以上。

・直近3年のうち、最初の1年が1億以上、最後の1年が4億以上もしくは3年間の合計が6億以上であること。

このように、とても細かく、厳しい規定が数多くありこの事からも東証一部上場をするための審査の厳しさが見て取れます。

ここで覚えておいて欲しい事は、一部上場をするために上場審査費用(420万円)や、新規上場料、(1575万円)公募、売り出し料などの費用がかかる事です。

またそれ以外にも、上場申請をする取引所に提出する書類を公認会計士に作成してもらう費用、などもかかります。

厳しい審査と、このように多額の費用を支払って初めて、東証一部上場をすることができるのです。

最後に

多くの企業がこのような厳しい審査があってもなお、東証一部上場を果たしたいと思うのはそのメリットが大きいからでしょう。

まず、東証一部上場を果たしたら、資金の調達が容易になり、多くの業績を残すため知名度も上がります。

また社会的に認知され、信頼度も上がる事が言えるでしょう。

そこに勤めている社員は当然、モチベーションもあがりますし、企業側からしても一部上場をすることで、多くの優秀な社員を集めることができるようになります。

このようなことから多くの企業がこぞって東証一部上場を目指すのでしょう。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。少しでもあなたのお役に立てたのなら嬉しいです。

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